モバイルデータ通信とは
モバイルデータ通信とは、携帯電話会社が提供する携帯電話回線を利用したインターネット通信のことです。
モバイルデータ通信では、鉄塔やビルの屋上などに設置された「基地局」という設備から電波を受け取ったり、あるいは「基地局」に電波を送ったりして、通信を行います。

基地局の先は、基地局を束ねる「交換局」に接続され、その先は「サーバー」を介してネットに接続されています。
携帯電話回線としては「3G」、「4G LTE」、「5G」などがあり、現在は全国的に利用できる「4G LTE」と、2020年3月から各キャリアでスタートし、徐々に対象エリアを拡大中の「5G」による通信が主流になっています。
モバイルデータ通信をオフにするとどうなる?
モバイルデータ通信をオフにすると、携帯電話回線によるネットへの接続ができなくなります。
ただし、WiFiに接続すれば、ネットへの接続は可能です。
また、モバイルデータ通信がオフでも通話は利用できます。あくまで、携帯電話回線によるデータ通信のみがオフになるということです。
モバイルデータ通信オフを利用するのはどんな時?
モバイルデータ通信オフは通信制限を回避するのに便利です。スマホの料金プランでは、データ通信容量の上限があるプランが多く、上限に達すると通信速度が制限されます。
制限が厳しいものだと、Webの閲覧など軽めの通信でもかなり低速化し、ストレスなく使うのが難しくなります。
モバイルデータ通信をオフにすれば、データ容量が不足している時にうっかり通信を使い切ってしまうことも、バックグラウンドでのアプリの自動更新でデータ容量が消費されることもなくなります。
「今月のデータ容量を使い切ってしまいそう」と感じたら、必要な時に高速通信が使えるように、モバイルデータ通信オフにしておくことも、検討すると良いでしょう。
Wi-Fiとはどう違う?
モバイルデータ通信とWiFiはどう違うのか、気になっている方もいるかもしれません。
WiFiは、ルーターと端末を接続するための無線通信のことです。WiFiで、光回線やホームルーターの通信を利用する場合、月間のデータ容量の上限なしで利用できることが多いです。
この点は、上限が設定されることが多いモバイルデータ通信とは異なる点です。
自宅にWiFi環境を作っておけば、自宅に居る時は、常時スマホをWiFiに接続できるため、モバイルデータ通信によるデータ通信量は少なく抑えられます。
モバイルデータ通信のオン/オフを切り替える設定方法
iPhone、Androidのそれぞれについて、モバイルデータ通信のオン/オフを切り替える設定方法を見ていきましょう。
- ※記載の情報は2023年6月時点のものです。
iPhoneの場合
iPhoneでモバイルデータ通信のオン/オフを切り替える設定方法は下記の通りです。

「設定」を開く

「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」を選択

「モバイルデータ通信」のオン/オフを切り替える
「モバイル通信/モバイルデータ通信」の画面で、下の方にスクロールすると、アプリごとにモバイルデータ通信のオン/オフを設定することも可能です。
Androidの場合
Androidでモバイルデータ通信のオン/オフを切り替える設定方法は下記の通りです※1。なお、Androidのバージョンや機種によって異なる場合があります。

「設定」>「ネットワークとインターネット」>「インターネット」の順に選択

携帯通信会社の横にある設定アイコン(歯車のマーク)をタップ

「モバイルデータ」のオン/オフを切り替える
- ※1 Android8.0以降での方法です。詳しくは下記ページでご確認ください。
モバイルデータ通信が繋がらない時はどうすればよい?
ここからは、モバイルデータ通信が繋がらない時の原因と対応方法を紹介していきます。いざ繋がらない時には、どこをチェックすべきなのか、確認していきましょう。

電波の受信状況を確認する
モバイルデータ通信が繋がらない時は、まずはスマホの上部のステータスバーに表示されている受信強度のアイコンを見て、電波が十分に受信できているか確認してみましょう。
特に、屋内の奥まった場所、地下、ビル群の中、電車の中などは電波が繋がりづらくなることも多いです。
電波が受信できていない時は場所を移動するなどして、電波が届くところに移動しましょう。
通信障害の可能性もある
どうしても原因がわからない場合は、携帯電話会社の回線で通信障害が発生している可能性も考えられます。通信障害に関する情報は、各キャリアの公式サイトで確認が可能です。
WiFiに接続するなど、モバイルデータ通信以外の通信手段で、通信障害に関するページにアクセスし、確認してみましょう。
海外でモバイルデータ通信を利用する時の注意点は?
海外でも、「データローミング」というサービスを利用することで、モバイルデータ通信が利用できます。データローミングは、渡航時に現地の通信会社の電波で、モバイルデータ通信が利用できるサービスです。
ただし、データローミングでは、基本的に国内で契約中の料金プランの対象外となり、別途、使った分だけ料金が発生します。通信を使いすぎると、高額請求が発生してしまう可能性があり、注意が必要です。
なお、携帯電話会社によっては、定額などでテータローミングが利用できるサービスの提供があります。
たとえば、UQモバイルでは、「」「」が利用可能です。海外でデータローミングを利用する場合は、こうしたサービスの利用も検討してみるとよいでしょう。