子供にスマホを持たせるタイミングの目安
スマホ所持の低年齢化が進んでいます。お子さまいつからスマホを持たせるか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お子さまにスマホを持たせるメリットとデメリットを確認し、家庭環境に適したタイミングを考えておきましょう。

各家庭の教育方針によって目安は異なる
お子さまにスマホを持たせる時期には家庭の教育方針が大きく関わってきます。
小さいうちからデジタルデバイスに慣れさせる教育方針だと、幼少期や小学校低学年からスマホを持たせる家庭もあるでしょう。
また小学生のうちから習いごとや塾にお子さまを通わせる家庭もあります。お子さまが無事に目的地にまでたどり着いたのか、何時くらいに帰宅できるのかを知らせる手段として、スマホを持たせるケースも少なくありません。
家庭ごとに教育方針が異なるので、無理に周りと合わせる必要はないでしょう。
未成年のスマホ所持状況※1
2021年に行われた内閣府の調査※1によると、スマホを利用する小学生(n=425)のうち63.3%が専用のスマホを持っているのがわかりました。親と共有でスマホを使っている割合は27.5%です。
また、中学生(n=957)になると親と共有の人は7.0%にとどまり、専用のスマホを使っている割合が91.1%と小学生よりも上昇します。高校生(n=945)になると99.3%が専用のスマホを使っていました。年齢が上がるほど、専用の割合が高くなる傾向があります。
子供にスマホを持たせるメリット
お子さまにスマホを持たせるメリットとしては、具体的には以下が挙げられます。

スマホを連絡手段として使えてコミュニケーションが円滑になる
スマホをお子さまに持たせれば、電話やメールでいつでもお子さまと連絡を取ることができ、家族とのコミュニケーションが円滑になります。友達とも連絡が取りやすくなり、お子さまとしても、嬉しいメリットになります。
また、地震などの自然災害、事故やトラブルなどの緊急時の連絡手段として、スマホは利用できます。万が一の事態に備えるためにも、お子さまにスマホを持たせておくと安心です。

スマホのGPS機能を活用することで居場所の把握に役立つ
スマホのGPS機能を活用することで、お子さまが今どこにいるのかを把握できます。iPhoneではファミリー共有、AndroidではGoogleのファミリーリンクといった公式の機能で、お子さまの位置情報の確認が可能です。
塾や習い事へ通っている場合も、無事に通学できているかを、位置情報から確認できます。学校や塾、習い事からの帰りが遅いと心配になることもあるかと思いますが、現在地を確認できると安心です。

ネットで手軽に情報収集できて学習に役立つ
スマホがあると手軽にネットで調べごとができ、分からないことがあれば、自分で調べる習慣をつけることができます。情報の取扱いには注意が必要となりますが、ネットを使えば多くの情報を集めることも可能です。勉強のためにも便利に活用していくことができるでしょう。
子供にスマホを持たせるデメリット
お子さまにスマホを持たせるデメリットについても確認しておきましょう。

スマホ依存のリスクがある
スマホを持たせることで、スマホ依存になってしまうリスクもあります。
スマホに夢中になり毎日長時間使用してしまう、スマホがないと落ち着かないといった状況になり、健康への悪影響、学業への妨げになる可能性も考えられます。
1日の使用時間のルールを決める、親が使用時間を管理するなどの対策も事前に検討しておきましょう。

犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性がある
スマホを持つことで、ネット経由での犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
SNSで悪意のある人物と接触したり、有害なサイトにアクセスしてしまったりなど、ネットを利用すること犯罪やトラブルに遭うリスクは少なからず出てきます。
スマホを持たせるタイミングで、スマホの利用方法について親子で学んでいくことが重要です。

スマホの端末代や通信費などが負担になる
スマホを持たせることで、端末代や通信費の負担が発生します。事前に金額を確認して、毎月どれくらいの費用がかかるのかを見積もっておきましょう。