PS4のダウンロード速度が遅い原因
PS4などのゲーム機のダウンロード速度が遅い原因としては、通信速度の不足、サーバーの混雑などが考えられます。それぞれについて詳しく説明します。

通信速度が不足している
PS4などのゲーム機のダウンロード速度が遅い原因でまず考えられるのが、通信速度の不足です。
必要な通信速度の目安
PS4などのゲーム機で必要な通信速度の目安は、どのくらいなのでしょうか。通信速度には下り(ダウンロード)と上り(アップロード)があり、下りは20~30Mbps、上りは5~10Mbps程度とされています。
ダウンロードを快適に行いたい場合は、下りが100Mbps程度を目安に捉えておくとよいでしょう。
また、通信速度だけではなくPING値も大切です。PING値とは通信の反応速度のことで、単位は「ms(ミリ秒)」です。
ミリは1,000分の1を意味するので、20msなら0.020秒です。この値が小さいほど反応速度の速い優秀な回線といえゲームでタイムラグが発生しにくくなります。
FPSや格闘ゲームであれば10ms以下、その他のゲームでは30ms以下であれば快適に楽しむことができるといわれています。
PS4の通信速度の確認方法
PS4などのゲーム機の通信速度を確認するには、2つの方法があります。1つ目はゲーム機のネット接続診断を行う方法です。
PSの場合、ホーム画面から「設定」→「ネットワーク」を選択して、「インターネット接続を診断する」を選ぶと、下りと上りのそれぞれの速度が測定されます。
2つ目は、ネットの各種スピードテストサイトを利用する方法です。ゲーム機のWebブラウザを使い、スピードテストサイトへアクセスして通信速度を確認します。
サーバーが混雑している
夜間や休日など多くの人々がネットを使う時間帯は、サーバーが混雑してダウンロードが遅くなる場合があります。また、人気ゲームの発売日やアップデート直後などもサーバーが混雑しやすいといわれています。
夜間はサーバーだけでなく、インターネット回線自体も混雑しがちです。特に、マンションなどで回線を共有している場合は影響を受けやすいといえます。
PSNのメンテナンス・障害が発生している
PS4でダウンロードするにはPSN(プレイステーションネットワーク)への接続が必要です。しかし、PSNがメンテナンスを行っていたり、障害が発生したりしている場合はダウンロードができない可能性があります。
ダウンロード速度が遅いと感じる場合は、公式サイトや公式TwitterなどからPSNでメンテナンスや障害が発生していないか確認してみることも必要です。
PSN側に問題がある場合は、ユーザー側では対処しようがないため、メンテナンスの修了や、障害の解消を待つしかありません。
PS4のダウンロード速度が遅い時の対処法
PS4などのゲーム機のダウンロード速度が遅い原因としては、通信速度の不足、サーバーの混雑などが考えられます。それぞれについて詳しく説明します。

PS4などの機器を再起動する
まず、PS4などのゲーム機とつながっているネットワーク機器を再起動してみることがおススメです。具体的な機器としては、PS4などのゲーム機のほか、WiFiルーター、ONU(モデム)などが考えられます。
再起動の具体的な手順は、次のとおりです。
まず機器の電源を切ります。電源を切る順番はPS4などのゲーム機に近い側からで、ゲーム機→WiFiルーター→ONUの順です。電源を切ったあとは15分ほど放置して、電源を入れます。電源を入れる順番は、電源を切る順とは逆でONU→WiFiルーター→ゲーム機の順です。
なお、PS4の電源の切り方には、以下の2つの方法があります。
1つ目は、ホーム画面から「電源」→「電源オプション」を選び「PS4の電源を切る」を選択する方法です。2つ目は、コントローラーのPSボタンを長押しすると表示されるクイックメニューから、「電源」を選んで「PS4の電源を切る」を選択する方法です。
PS4のDNS設定を変更する
現在使っているDNSが遅い場合は、PS4などのゲーム機のDNS設定を変更することでダウンロード速度が改善されることもあります。
DNSとは、送信先を特定する際に用いられる、ネット上の住所録のようなものです。このDNSの処理の遅さは、通信速度が低下する原因のひとつです。
ここでは代替のDNSとして有効な「Google public DNS」への変更方法を紹介します。

ホーム画面から「設定」→「ネットワーク」→「インターネット接続設定」を選択

有線接続か無線接続を選ぶ画面になるため、自分の環境に合わせて選択

「かんたん」「カスタム」の選択画面になるため、カスタムを選ぶ

IPアドレス設定画面になるため、「IPアドレス設定」は自動、「DHCPホスト名」は「指定しない」を選択

DNSの設定画面になるため、「プライマリーDNS」を「8.8.8.8」、「セカンダリーDNS」を「8.8.4.4」にする

その他の設定画面になるため、「MTU設定」を自動、「プロキシサーバー」を「使わない」にする
ただし、DNS設定を変更すると、かえって速度が遅くなる場合もあります。遅くなった場合は、元の設定(DNS設定を「自動」にする)に戻しましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所を変える
PS4などのゲーム機をWiFiで接続している場合は、WiFiルーターの設置場所を変えることでダウンロード速度が改善される可能性があります。
PS4などのゲーム機とWiFiルーターの距離を近づけるほか、間に障害物がある場合はそれらを取り除き、できるだけ見通しがよくなるようにすることがおススメです。
その他、電子レンジやコードレス電話などが近くに置かれている場合は電波干渉を起こしている可能性もあるため、それらの機器から遠ざけることもダウンロード速度改善に有効です。
LANケーブルで有線接続する
PS4などのゲーム機をWiFiで接続するのではなく、LANケーブルで有線接続することも対処法のひとつです。有線接続にすると通信速度の向上だけでなく、通信の安定性向上も期待できます。
有線接続する際は、LANケーブルの選び方に注意が必要です。LANケーブルは「カテゴリ」という規格で分けられており、数字が大きいほど高速通信に対応しています。
PS4の場合は「1000BASE-T」に対応しており、カテゴリでは6以上に相当するため、LANケーブルを購入する際はカテゴリ6以上のケーブルを購入することがおススメです。
ダウンロードする時間を変える
混雑する時間帯を避ける
先ほども説明したように、夜間や休日は多くの人々が利用するためサーバーが混雑しがちです。可能であればこれらの時間帯を避けてダウンロードを行えば、サーバー混雑による速度低下を防げます。
スタンバイモードを使う
混雑する時間帯しか使えないという場合は、スタンバイモードの利用がおススメです。スタンバイモードの設定次第では、低電力での待機状態中に、コントローラーの充電やコンテンツのダウンロードが行われます。
就寝中や外出中にダウンロードを行えば、ダウンロードの遅さにイライラしながら待つ必要もありません。また、スタンバイモードではシステムアップデートやソフトウェアアップデートも自動で行う設定にできるため便利です。
スタンバイモードの設定を行うには、ホーム画面から「設定」→「省電力設定」→「スタンバイモード中の機能を設定する」を選択します。「インターネットに接続したままにする」をチェックすることで、自動でのアップデートが可能となります。