速度制限とは
速度制限とは、各通信会社が定めるデータ容量の上限を超えた場合に通信速度が低下する仕組みです。
速度制限によりネット利用の快適さが損なわれますが、一部のユーザーがネットを過剰に利用して他のユーザーが迷惑を被るのを防ぐ効果が期待できます。
各通信会社がユーザーに提供できるデータ容量には上限があります。多くのユーザーが制限なしにネットを利用すると、ネット全体のデータ容量が逼迫するでしょう。
結果としてネット全体の通信速度が落ちてしまい、普通に使っているユーザーまでネットが使いづらい状態に陥りかねません。
データ使用量の逼迫を防ぐために、各通信会社がデータ通信に上限や基準を定めて、基準を超えると通信制限がかかるようにしているのです。

速度制限がかかった場合の影響をシーンごとに紹介
実際に速度制限がかかると、データ通信が制限され、遅くなります。アプリなどのダウンロードに時間がかかったり、動画のストリーミング再生が低画質でしかできなかったりするでしょう。
画像が多く使われていると、WEBページを開くのにも時間がかかる場合があります。
ただし速度制限がかかっていても、通信が一切できなくなるわけではありません。LINEのメッセージやメールのやりとりのみならば、かろうじてできる場合もあるでしょう。
解除までLINEのメッセージやメールしか使わない方は、無理に追加でデータ容量を購入する必要はないかもしれません。
以下では、スマホで速度制限がかかった場合の影響を、シーンごとに紹介します。速度制限がかかるとどのような状況となるのか、確認していきましょう。

速度制限での影響(1):電話・メールなど
電話やメールともに問題なく使用できるでしょう。ただしデータ通信によって通話を行うLINEのようなアプリの場合は、通話が不安定になる可能性があります。
またメールであっても、画像や動画を添付すると読み込みに時間がかかる場合もあるでしょう。速度制限中は、電話は電話番号を使った音声通話のみ、メールやLINEはテキストのやり取りだけに留めた方が良いかもしれません。
速度制限での影響(2):ネット検索
ページの読み込みに時間がかかる場合があります。とくに画像や動画が埋め込んであるページは要注意です。さらにTwitterなどのSNSも画像が表示されない・表示に時間がかかるなどの不具合が生じるでしょう。
ネットを使用できないわけではありませんが、少なからずストレスを感じる可能性があります。
速度制限での影響(3):YouTube・動画配信サービスの視聴
高画質な動画のストリーミング再生やダウンロードは、むずかしくなると考えてもいいでしょう。できたとしても、画質が粗い・途中で停止する・時間がかかるなど、スムーズな利用からはほど遠いかもしれません。
速度制限中に動画の視聴やダウンロードをする場合は、のちほど紹介する改善策を検討しましょう。
速度制限は追加料金を支払うことで解除できる
速度制限がかかった場合は、データ容量を追加購入することで解除できる通信会社が多い傾向にあります。
データ容量の購入方法は契約している通信会社によって異なりますが、マイページからのお申し込みが一般的です。
例えばUQモバイルの場合、データ容量はMy UQ mobileアプリ※1やデータチャージサイト※2で購入できます。
月間のデータ使用量を超えてしまって速度制限がかかり、「SNSの画像がなかなか読み込めない」「動画配信サービスの動画を再生できない」など不便に感じた時は、データ容量の追加購入を検討してみてはいかがでしょうか。