一人暮らしの電気代の平均額は月額5,482円
総務省統計局の「家計調査 家計収支編※1」によると、2021年の単身世代の1ヶ月間の電気代の平均は5,482円です。
これよりも電気代が安く済んでいる方は、電気の使用量が少なく、上手に電気代を節約することができていると考えられます。
逆に、平均よりも電気代が高い方は、電気の使用量が多かったり、無駄遣いをしてしまっていたりする可能性があります。
- ※1 参考

夏と冬、電気代が高いのはどっち?
1年の中でも、夏場と冬場は、春や秋に比べると、エアコンなどの冷暖房を使用する季節なので電気代が高くなります。
特に冬場は、エアコン、電気ストーブ、床暖房などを使用したりするので、電気代が高くなりやすいです。また、日照時間も短いため、照明をつけている時間が長くなります。
夏場もエアコンは使用しますが、冬場の方が外気温と室温の差が大きくなるので、電気代はより高くなる傾向です。
地域別の電気代
総務省統計局の「家計調査 家計収支編※2」によると、2021年の総世帯における地域別の1ヶ月間の電気代の平均は次の通りです。
1ヶ月の電気代平均 | |
---|---|
北海道 | 9,503円 |
東北 | 9,420円 |
関東 | 7,794円 |
北陸 | 10,587円 |
東海 | 9,080円 |
近畿 | 8,300円 |
中国 | 9,512円 |
四国 | 10,466円 |
九州 | 8,772円 |
沖縄 | 8,760円 |
こちらは総世帯での数値ですが、地域によっても電気代に違いがあることが分かります。お住まいの地域では、電気代が比較的安いのか、高めなのか確認してみましょう。
- ※2 参考
節約する前に知ろう!電気代の基本
電気代の計算方法や家電別の消費電力を知っておくと、より具体的なイメージを持ちながら日々の節電に取り組むことができます。電気代の計算方法、家電別の消費電力の目安をそれぞれ見ていきましょう。
電気代の計算方法
電気代の計算方法は次の通りです。
電気料金=基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金※3
基本料金は、毎月の使用電力量に関わらず、一定額の支払いが必要です。契約アンペア数や契約容量によって、金額が決定します。
一方、電力量料金は、使用した電力量に応じて発生する料金です。使用電力量×料金単価で金額が決定します。
燃料費調整額は、燃料価格や為替レートの影響を料金に反映させるためのもので、燃料費調整単価×使用電力量で計算されます。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギー普及のために、再生可能エネルギー電気の買い取りに要した費用を、電気の使用者から広く集めるために負担する料金です。
2022年5月分から2023年4月分まで適用される金額としては、3.45円×使用電力量となります※4。
- ※3 参考
- ※4 参考
家電別の消費電力
一般財団法人 家電製品協会「2022年度スマートライフおすすめBOOK※5」を参照すると、家電や照明の年間の消費電力は次の通りです。
2010年 | 2020年 | |
---|---|---|
32型液晶テレビ | 81kWh | 56kWh |
42型液晶テレビ | 144kWh | 83kWh |
2011年 | 2021年 | |
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冷蔵庫※6 | 440~500kWh | 269kWh |
エアコン※7 | 905kWh | 813kWh |
温水洗浄便座(瞬間式)※8 | 98kWh | 91kWh |
温水洗浄便座(貯湯式)※8 | 184kWh | 164kWh |
冷蔵庫、テレビ、エアコンなどの家電はここ10年ほどで省エネ性能が高まり、年間の消費電力も少なくなってきています。特に冷蔵庫は消費電力が約39~46%削減され、大幅に省エネ性能が改善されています。
各家電の消費電力の大まかな数値をぜひ押さえておきましょう。
- ※5 参考
- ※6 このデータは特定冷蔵庫の年間消費電力量や年間電気代を示したものではなく、消費電力量や電気代を保証するものではありません。JIS C 9801-3:2015による。
- ※7 このデータは特定エアコンの消費電力量や電気代を保証するものではありません。冷暖房兼用・壁掛け形・冷房能力2.8kW・寸法規定クラス。2011年はクラス全体の単純平均値、2021年はクラスの省エネタイプ(多段階評価★4以上)の単純平均値(小数点以下四捨五入)。JIS C 9612:2005による。
- ※8 各家庭の使用実態や電力会社等によって異なり、その金額を保証するものではありません。節電機能を使用した場合。出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」の機種一覧における単純平均値(2011年冬版/2021年版)。